クリスマスというと、私たちは楽しく美しい情景を思い浮べます。クリスマスツリー、プレゼント、ケーキを取り囲む一家団欒、教会堂に流れる賛美歌。
けれども、世界中の人たちが同じ風景の中にいるわけではありません。
日本には台風や地震によって愛する家族を失い、家や田畑を失った人たちがおり、世界の各地にも貧困と病気の中で死と隣り合わせの生活を送っている人たちがいます。地上にはいつも多くの苦しみ悲しみがあるのです。
クリスマスのとき、神の御子イエス・キリストは、暗闇を照らすまことの光、生けるいのちの水を与えてくださる方として地上に誕生されました。この方は目に見えません。
しかし、この方を救い主として信じるなら、人は救いを得て愛・平安・喜びが私たちの心にもたらされるのです。
サンテグ・ジュペリが書いた「星の王子さま」の王子はパイロットと砂漠の中の井戸を探し歩きながら、「一番大切なものは目に見えない」と語りました。
聖書もまた「見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです」と語っています。
見えないものは、地上の災害によって壊れることも失われることもありません。
クリスマスの機会に、この目に見えない永遠の大切なものがどのようにして手に入るのか、ご一緒に考えてみませんか。どうぞ、教会においでください。
北栄キリスト教会牧師 松元 潤